サリンジャー氏死去 「ライ麦畑でつかまえて」の作者

世界的ロングセラー「ライ麦畑でつかまえて」などで知られる米国の作家、J・D・サリンジャー氏が27日、米北東部ニューハンプシャー州コーニシュの自宅で死去した。91歳だった。
今年に入って急激な衰弱がみられていたものの、関係者によると、「苦しむことなく死を迎えた」という。
ニューヨーク・マンハッタン生まれ。第二次世界大戦に従軍後、1951年に小説「ライ麦畑でつかまえて」を出版し、一躍ベストセラーとなった。屈折し、反抗的な主人公の高校生、ホールデン・コールフィールドは、戦後の悩める若者たちの代名詞ともなった。

 例によって『ライ麦畑』と『フラニーとゾーイー』と『ナイン・ストーリーズ』しか読んでないけど、元々寡作な人なんで、こんなんでもかなりの部分を網羅してるらしい。
 『ライ麦畑』はよくジョン・レノンの射殺犯やレーガン元大統領の狙撃犯も読んでるっ!みたいな紹介の仕方されるらしいけど、別にテロリズム無政府主義を助長するような思想が語られてるわけじゃなくて(^_^;)、たんにアメリカの若者ならそれこそ猫も杓子も読んでるベストセラーってだけだよねえ。
 日本でゆーと村上春樹みたいな立ち位置…ちょっと違うか。
 『フラニーとゾーイー』は中で語られる宗教感、特にブッダだの禅だのに関する部分がなんだかちょっと馴染まなかった覚えがあるなあ。
 ストーリーとかほとんど忘れてるんだけど。
 グラース家の人々はなまじ頭がよすぎるせいで、アタシのような凡百なら悩まないで済むことまで気をまわしすぎちゃうんじゃね?という気もしなくはない。 三島由紀夫風にいうと「あなたの苦悩の半分は健全な生活と運動で治る程度のもの」みたいな?
 アメリカの太宰なのか?>サリンジャー(ますます違うような)

フラニーとゾーイー (新潮文庫)

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