昨日TV放映の『ポニョ』

 宮崎先生、ひょっとして『エヴァ』とはいわんけど「セカイ系」物語の悪い影響受けたんじゃあ?という気が一瞬しましたが、思い返すとなんでそう思ったのかよくわからない。
 まさか宮崎先生にかぎってそれはないと思うけどな。
 わからないとえば、後半の展開はアタシにはやっぱり「死」とか「死後の世界」連想させるイメージで満ちてるようにしか思えないんだけど、でもこの物語で実は登場人物がみんな死んじゃってる「死後の世界」を描く意味があるのか?と自問すると、その必然性がまったくわからない。
 「死後の世界」云々は深読みのしすぎなのか、それともアタシのような凡百には想像もつかないような深遠なテーマが隠されているのかっ!?
 で、テレビサイズで観てもやっぱりリサママのうなじはエロい。
 絵柄もあるんだろうけど、宮崎アニメにセクシャリティちゅうか性を感じさせる要素はあまりない、なかったような気がする。
触手に巻きつかれてもナウシカはエロくないし、ダイス船長とモンスリー女史が結婚式挙げても彼らの夫婦生活というのは想像つかない(いや、オレはオカズにしたぞっという人あらばある意味尊敬するけど)。
 その点リサママの「一児の母」だけど同時に「女」の部分も色濃く残している(船乗りの親父が帰ってきた夜とか数カ月分の欲求をいっぺんに解消する勢いで激しそう)キャラ造形って面白い。
 そしてエコバック使ったり「除草剤云々」とエコロジーにも理解がありながら(^_^;)、子供載せてるのに無茶な運転するとか、嵐の夜に子供たちだけ置いて仕事にいっちゃうとか、アメリカあたりだと人権派の弁護士に訴えられちゃいそうなガサツさも同居してたり、といって『千と千尋』の母親のような反面教師的存在?でもないというあたり、宮崎アニメのキャラとしては珍しいかなあなどと思ったり思わなかったりするのだった。
 (一部訂正)「我が夫となるものはさらにおぞましきものを見るであろう」の(アニメ版)クシャナ殿下はちょっとエロい。