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「航空ファン」4月号
　特集：XC-2初飛行＆自衛隊航空2010
　XC-2の初飛行はかなり遅延したとはいえ、ほとんど経験のないスケールの機体を新規に2機種、XP-1用エンジン開発も含めて同時に行って、なおかつF-2の開発費用とほぼ同等の3450億円で仕上げたのは誇ってもいいのではないかと筆者。
　ちなみにB-737ベースのP-8ポセイドンの開発費は4800億円ほどになりそうとのこと。A400Mのグダグダぶりを見てるにつけ、まあ確かによくやってるといってもいいのかも。
　ちなみに機体一部の共有化設計の効果については正直疑問だったのだけど、構成部材の節約というより人的資源の活用においてコスト削減に寄与したのでは、とのこと。
　その他普天間基地問題で注目のMV-22オスプレイ、先日初飛行したスホーイPAK-FAの記事など、今号はわりと盛りだくさん（「リベットが見える機体でステルスと称するとは恐れ入るといった論評をネット上で見かけたが」というのはひょっとして某作家さんのことですかね？）。
　あとかなりマイナーというかマニアックな記事だけど、CIAに協力して中国本土の強硬偵察を行った台湾国府空軍のスパイ機部隊、いわゆる「黒蝙蝠中隊」についての記事が興味深い。
　漆黒に塗装されたRB-17やP2V-7U、P-3Aなどに搭乗し、夜陰にまぎれて中国の原爆開発の監視や潜入工作員への支援活動などを行ったようですが当然犠牲も多く、実に隊の２/３にあたる148名が殉職してるそうな。