水陸両用車両を導入 中国を牽制 陸上自衛隊

防衛省陸上自衛隊に水陸両用車両を導入するため、平成25年度予算案の概算要求に関連経費として約30億円を計上する方針を固めたことが26日、分かった。アジア太平洋地域で覇権主義的な動向を強める中国を念頭に、島嶼(とうしょ)防衛を強化する狙いだ。
政府高官によると、導入を検討している水陸両用車両が、米軍に配備されている「AAV7」。防衛省は数台を調達するとみられる。水陸両用車両は水上と陸上双方での走行が可能で、要員輸送の渡河や上陸に用いられる。

 どうやらこの中古?AAV7をもって海兵隊等の両用戦部隊を立ち上げる訳ではなくて、将来の国産車両開発も睨んだ研究・評価用に導入するようです。
 AAV7は40年以上前の技術で作られたものなので技術的には最新鋭とはいえないかも知れませんが、日本は73式や74式SPHみたいに「水上浮航できる」程度のものの開発経験あっても外洋で使えるようなものじゃないんで、とりあえず装軌水陸両用車がどんなものか経験を積むために少数を輸入してみるのはわりと合理的な判断かもしれません。
 ただ離島奪還作戦に本当に水陸両用車が必要なのか(つうかそもそも使えるのか)ちゅう議論もあるらしいので、実際に自衛隊が両用装甲車や戦車開発に進むかどうかはやや疑問もありますが…
 でもこれ、もし開発中止になったEFVが予定通り運用されてたらそっちを輸入する事になったんでしょうか?
 さすがに中国から05式水陸両用装甲兵員輸送車輸入するわけにいかないしなあ…(^_^;)