韓国軍:次世代主力戦車「黒ヒョウ」に欠陥

 今回欠陥が明らかになったのは、エンジンと変速機が結合した「パワーパック」という中核部品だという。この問題を初めて提起したユ・スンミン議員(ハンナラ党)は、「黒ヒョウの試作品まで(国産化が完了せず)ドイツからこの部品を輸入して使用してきた。“国産化”の中核的内容がまさにこの部品だが、このパワーパックに問題が起きたということは、黒ヒョウを純粋な国産技術で作った戦車とするのは難しくなったという意味だ」と述べた。

 国産といってもエンジン部分は元々ドイツMTU社のものをライセンス生産する予定なんで、問題になってるのはレンク社製自動トランスミッションに変えて搭載予定だった電子制御式トランスミッションでしょうかねえ。
 小型高出力の戦車用エンジンを開発するのももちろん難しいんですが、1500馬力もの出力を50トン以上ある車体に伝えるトランスミッションの技術も相当なものですから、開発が困難を極めてもそれほど不思議ではありません。
 やっぱりこの手の技術は地道な経験の積み重ねが必要で、日本だって戦後いろいろ試行錯誤を重ねながら努力を続けてきたわけです。
 61式や74式の開発に携わった技師の回想録とか、涙なしでは読めませんよ、ええっ。
 韓国の戦車開発は今までのところまだ国産といっても、外国から買ってきたコンポーネントを組み上げたものをそう称してることが多いので(それすら不可能な国だっていっぱいありますが)、今回の蹉跌をよい経験としてがんばってほしいところでありますね(やや棒読み)。
 参考:K2戦車「黒豹」(XK2)