WEBアニメスタイルより

 昔、僕が原案構成とタイトルされている魔法少女ものが30周年だということで、舞台で実演のミュージカルになるそうである。
 けれど、タイトルは「鏡の国の少女」となって、そのミュージカルにはなんと原作者がいるのである。昔の魔法少女ものの制作会社(が改名した名前)になっている。で、もちろん僕はそのミュージカルの脚本を書いていない。
 主人公の名前は同じであり、キャラクターもそっくりであり、設定も似ていて、その主人公の30周年には違いない。
 その昔の魔法少女ものには原作者名はなかった。ただ、番外編などでは、僕が原作者と明記されているものもある。まぎらわしいものだから、年賀状やメールで問い合わせもあるので言うと、僕はそのミュージカルには関係していません。
 プロットを詳しくしたようなものがFAXされてきて、意見を聞かしてくれというので、少なくとも昔のものとは違いますといえば――どうすればいいと聞かれたので、どうしようもないけれど、あえて昔のものを意識するなら――と意見を言った。その後しばらくして聞いたら、脚本家が直しを受け入れないので、脚本のままやるそうである。
 つきましてはそのミュージカルの応援文を送れという。
 「鏡の国の少女」のミュージカルだったら30周年じゃなくて初演だろう。おまけに、こちらの意見も入れないで応援しろはないだろう。で、応援文を断ったら、生まれてから聞いたことのない悪態を言われた。
 もう面倒くさいから、権利問題など出るところに出てはっきりさせようかとも思うが、どうしてこう面倒くさがり屋の僕を面倒にまきこむのかなあ。
 これでもやんわり書いているんだけれど、ともかく僕はそのミュージカル上演自体には関係ありません。

 なんで脚本が首藤剛志じゃなくて広井王子なんだ?と思ってたら、やっぱりいろいろ「大人の事情」があるようです。
 相当、トサカにきてんなあ>首藤氏
 首藤氏にとってはたぶん『モモ』は我が子のようなものなのだろうけど、(C)もってない限りどうしようもないことなんでしょうね。
 作り手にとってどんなに思い入れのあるキャラや作品であっても、他人にとってはたんなる「商品」なんだよねえ。