陸上自衛隊新練習ヘリコプターの選定結果について

防衛省では、陸上自衛隊の新練習ヘリコプターの機種選定について、総合評価落札方式※1により進めてきたところです。本日の開札の結果、以下のとおり機種が決定しましたので、お知らせします。
○落札者及び機種:エアロファシリティー株式会社、エンストロム480B※2
○数量:1機
○落札価格:208,823,793(円)(税抜)

 …これはまたビミョーなチョイスですな。
 ふつーに考えれば練習のみではなく連絡・観測や場合によっては軽戦闘ヘリとしても使えるMD-500Eあたりが無難(現用のOH-6Dと大差ないといっちゃえばそれまでですが)のような気もしますが、それすらも高くて買えないとは、よほど陸自は予算的に困窮してるのでしょうか。
 単発、双発の差はあれど、海上自衛隊の新練習ヘリコプターEC-135に比べるとかなりお安く(ほぼ1/2)の値段ですませているようです。
 まあさすがにシュワイザー333Mは今さらどうよ、という気はしますが。だってOH-6Dの前に使ってた懐かしのヒューズTH-55、のヴァージョンアップ版シュワーザー300、のまた改良型だからなあ。
 エンストロム480Bも一応国境警備隊などのロー・エンフォースメント用として使用されてるようですが、どう見ても本格的な戦闘に投入できそうな機体には思えませんわな。
 とりあえず一番安い機体を(初等)練習専用と割り切って導入するというコンセプトでしょうかねえ。