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「世界の艦船」4月号
　特集：多任務艦の時代へ！軍艦のマルチミッション化
　冷戦終結後の各国海軍で一種のトレンドとなっている？感もある多目的艦の特集。
　戦闘機でもマルチロール化が大きな流れですが、軍艦も（もともと軍艦は多機能な方が多いし）御多分にもれず、ミッション・パッケージと情報ネットワークをキイワードとして多目的化がすすめられているのです。
　ただ単に敵艦を撃沈するだけの単純なミッションとは違い、取り扱う任務やシチュエーションも多岐にわたり、明確な全体像がいまだ見えない分野なので、特集内容もいささか総花的なものになってしまうのは否めないわね。
　山崎眞元・海将による「海上自衛隊の多任務艦構想をさぐる」という記事も興味深い内容ですが、海自の厳しい実情を反映してかいささか景気の悪い話が多かったような。
　「多機能艦は使い勝手がよい半面、コンセプト艦に比べやはり中途半端な印象を否めない」ってまあその通りですが、身も蓋もないわな。
　複合材で建造される新世代の掃海艇を哨戒任務や小規模輸送任務に使えないかといった提言は面白いですよ（個人的にも似たようなこと妄想してたもんで）。
　できれば病院船としても使用可能な補給艦「ましゅう」型や、小型ながら地方隊の縁の下の力持ちとして働く「ひうち」型多目的支援艦、海自初の多目的艦？ともいえる往年の敷設艇「えりも」、オランダやカナダで計画中のJSS（Joint Support Ship）なんかにもページを割いてほしかったですのう。