大型船 被災地の宿に

三井造船(東京)は、玉野事業所(玉野市)に係留中の大型貨客船「テクノスーパーライナー」を、被災地での宿泊施設として貸し出すことを決めた。
同社が2005年、約115億円かけて建造。東京と小笠原諸島を結ぶ予定だったが、原油高騰で採算割れが確実となり、就航を断念。使われないまま、玉野事業所に係留されている。
約740人収容の客室は5層構造で、2人部屋や3人部屋があり、ベッド数は400弱。約350人収容の大部屋もある。最大210トンの貨物も積める。「被災者やボランティアに使ってもらえれば」と話している。