日本のスパコン 世界一を奪還

スーパーコンピューターの世界ランキングは、研究者などが参加する国際会議で年2回発表されているもので、20日、ドイツで発表されたことし上期のランキングで、日本の理化学研究所と大手電機メーカーの富士通が神戸市で開発を進めているスパコン「京」が計算速度で1位に選ばれました。「京」はその名のとおり、1兆の1万倍に当たる1京回という世界最速の処理能力を目指しており、整備段階ですでに1秒間に8162兆回の処理能力を達成し、去年1位だった中国製のスパコンの性能を3倍以上上回って1位になりました。

スパコンの計算速度なんて「日本一長い滑り台」と同じで、抜いたと思ったらまたすぐ抜き返されちゃうんだから一喜一憂しない方がいいような気が…(それはそうとその例えはどうよ?)

蓮舫行政刷新担当大臣は記者団に対し、「極めて明るいニュースで、関係者の努力に心から敬意を表したい」と述べました。そのうえで、蓮舫大臣は、次世代スーパーコンピューターが取り上げられた「事業仕分け」で、「世界一になる理由は何があるんでしょうか、2位じゃダメなんでしょうか」などと発言したことについて、「発言の趣旨は、前後を見てもらえれば分かると思う。ただ、ナンバーワンになることだけが自己目的化するのではなく、国民の税金を活用しているので、オンリーワンを目指して、どのように学術や産業界が将来の明るい夢につなげていくのかという努力を、次は期待したい」と述べました。

どちらかといえば他者との相対的評価であるナンバー1より、オンリー1目指す方がむしろ自己目的化しやすいような気もしますがのう…