カナダ、京都議定書は「過去のもの」 脱退を表明

カナダは12日、温室効果ガスの排出削減を目指した京都議定書からの脱退を正式表明した。
同国のケント環境相は、温室効果ガス排出削減に向けた努力は今後も続け、新しい枠組み作りに向けた交渉を支援するとしながらも、同国にとって京都議定書は「過去のものになった」との声明を発表した。
その理由として、2大排出国である米国と中国が加わっていない京都議定書では機能を果たせないと指摘。中国、ブラジル、インドといった新興国温室効果ガス排出に対応するために新たな条約が必要だと述べた。